冠婚葬祭マナーの常識

結婚式や葬儀における服装や挨拶その他マナーの常識から費用の相場まで、葬祭一級ディレクターが書いています。

Name:Mitsuko

2006-10-12

香典の表書き

香典の表書きは宗教によって異なりますが、
 
 ・仏式の場合 → 『御香奠』『御香料』『御香資』などとします。
           浄土真宗・・・・『御仏前』とします。
            〃 以外・・・『御霊前』も使えます。
 
 ・神式の場合 → 『御榊料』『御玉串料』などとします。

 ・キリスト教式の場合 → 『お花料』とします。
                カトリックでは『御ミサ料』『御霊前』も使えます。

一般的には葬儀が仏式なのか神式なのかわからないままに参列することがほとんどだと思うので、無難に『御霊前』や『御香奠』としておくのが良いでしょう。

また表書きの名前は必ずフルネームで書き、中袋あるいは裏書きには住所、金額も記入しておきましょう。喪家が香典を整理する際に、必ず必要な情報となりますのでお忘れなく。

2006-10-09

香典の金額

香典の金額は一体いくら包むものなのでしょうか。
故人や遺族との関係によって異なりますが一般的には親族以外の関係であれば5000円-10000円というのが相場です。

  職場の同僚・上司・・・5000円
  職場の部下・・・・・・・・5000-10000円
  友人・知人・・・・・・・・・5000円
  隣近所・・・・・・・・・・・・3000-5000円
  親戚・・・・・・・・・・・・・・10000円-

ここ数年、景気の影響もあってか香典の金額もシビアなのが現状です。
ある程度、義理の世界でもあるので金額に迷った時は、同じ立場の人に相談するのも良いでしょう。
  
最近は『香典辞退』される方も多いようですが、参列する際には事前にそのような情報もないのでまずは準備しておくべきです。

通夜・告別式の両日共参列する場合は、告別式に香典を差し出します。
またどうしても参列できない場合、可能であれば後日、自宅に直接お悔やみにお伺いし、そこで香典を差し出すのがベストです。香典を現金書留にて郵送することも可能ですが、その際はお悔やみの言葉と参列できないお詫びを述べた手紙を添えるようにするのが良いでしょう。

2006-10-08

葬儀の供花・供物

親族や知り合いの葬儀の際にお供えとして供花や供物を送るに辺り、どのように手続きすればベストなのか。また何をお供えするのが良いのか悩まれる方が多いようです。

親族の場合、喪主側にお供えをしたい旨を伝えて内容をおまかせするのが良いでしょう。同じものばかりお供えが重なっても式場内のバランスが悪くなるので、親族内である程度振り分けしてもらうのがベストです。また地域性もあるので遠方の親族の場合、特におまかせするのが良いでしょう。最終的にそのお供えされたものの金額を喪主側に渡しておきましょう。

親族ではなく知り合いへのお供えの場合、葬儀会館で執り行われるのであれば、その会館へ直接連絡しお供えをしたい旨を伝えれば何点かお供えの種類を提示されるので、その中から予算に見合うものを選べば良いでしょう。こちらも地域性があるので、直接葬儀会館に確認するようにしましょう。各地方により生花、花輪、樒、かご盛など様々です。

2006-10-01

葬儀の宗教・宗派

自分の家の宗教、宗派が何であるか、以外とわかってない方がいらっしゃるようです。かくいう私も葬儀のことに興味をもつまでは知りませんでしたが(汗)

盆や正月に田舎のおじいさん、おばあさんの家に行くとお仏壇があるなぁという程度の感覚はありましたが、分家している家庭ではなかなか仏事に直接関わる機会が少ない為、どうしても無頓着になりがちです。

実際、身内の不幸があった場合にいざ自分の家の宗旨、宗派が何であるかすぐにわからない、ということはよくあることです。しかし、それでは大変困ってしまいます。本家から遠方に住んでいる場合は、本家の住職にお伺いをたてて同じ宗旨、宗派で自分の地域内のお寺を紹介してもらうか、特に住職から指示がなければ自身で同じ宗旨、宗派のお寺を探しておくと良いでしょう。

葬儀社に相談するのも一つの方法です。残念ですがお寺によってはあまりありがたみが感じられないところも実際はあるようですから・・・。葬儀社の方なら、その辺りのところをよく心得てアドバイス頂けると思います。中には葬儀社の都合の良いところを紹介されてしまうかもしれませんが・・・

よく「私の家は浄土真宗です。」と言われる方がみえますが、真宗にも西本願寺派と大谷派など同じ宗旨でも宗派がわかれており、もちろんお寺も宗派により変わってきます。真言宗や臨済宗などもそうです。くれぐれもお気を付け下さい。

2006-09-26

家紋について

自分の家の家紋の名前がすぐに出てくる人はなかなかいないものです。もちろん日常生活に何ら必要になることがないので、出てこなくて当然のことだと思います。

しかし冠婚葬祭においては何かと家紋が必要になることが多いのです。

中にはお墓までわざわざ確認に行く方もいらっしゃるようですが・・・他に確認のしようがなかったのでしょう。お墓のある人はまだいいですね。お墓も仏壇もなければ、本家に聞くしかないですかね。それでも分からなければ・・・?

これを機に自分の家の家紋を調べてみてはいかがでしょうか。

献体(けんたい)

献体(けんたい)という言葉をご存知でしょうか。

献体とは医学部や歯学部の学生の教育の為行われる解剖実習に遺体を供する、との本人の意思に家族が同意して、大学医学部、歯学部、医科大学に事前に登録しておくことです。

これは生前、本人の強い意志によるものが多く、遺族としてはやはり解剖実習に家族の体が使われることに抵抗があるのが現状です。

最近、増えてきているとはいえ、まだまだレアケースです。
これから先、優秀な医者が生まれるにはこういったことも必要なのでしょうか・・・?

家族葬・密葬

最近、家族だけでのお葬式いわゆる『家族葬』や『密葬』という言葉をよく耳にします。

「費用のこともあるが、一般会葬者への挨拶にふりまわされて終わってしまう葬儀よりも、苦楽を共にした家族だけで故人をやすらかに送ってあげたい。」
そう考える人が増えてきているのです。

しかし、いざ事が起こってから地域事情でご近所、会社の付き合い等、故人遺族の思い通りにいかず悩まれる方も多いようです。

折に触れ、日常会話の中で家族で話し合う機会をもつことが大切だと思います。
一体、誰の為のお葬式なのか、問われるところでもありますから。

機会があれば近所の葬儀社さんに相談に行くのも良いでしょう。何だか訪問しにくいところですが、事前に電話にて『お葬式について教えて頂きたいのですが、お邪魔させて頂いてもよろしいでしょうか』と連絡を入れておくと、訪問の際スムーズに専門の方が対応してくれます。突然訪問すると、専門的なことがあまりよく分からない事務員さんの対応で済まされることがあるかもしれませんから。

『お葬式の事前相談なんて縁起でもない』
『まるで準備してるみたいで・・・』など思われる方もいらっしゃるでしょうが、遅かれ早かれいつかは訪れる現実なのです。

湯灌(ゆかん)

湯灌(ゆかん)という言葉をご存知でしょうか。

現在行われる湯灌とは、専門のスタッフが一定の儀礼形式を踏み、布で遺体を隠し、シャワーで遺体を洗浄して着替え、化粧までを施すものです。一般的に葬儀社が有料にて承ります。

昔ながらの湯灌は親族あるいは地域住民により、お湯をわかし、たらいに水を入れておき、それにお湯を注ぎ遺体を洗浄するという方法でした。

病院で亡くなられた場合、遺体を拭いて消毒するという死後の処置がなされるので、それを湯灌と勘違いされる方もみえますが、それは全く違うものです。

専門家による湯灌はぜひ故人の為にもして差し上げたい儀式のひとつです。
闘病生活でなかなかお風呂に入れなかった場合はもちろんのことですが、故人が旅立つ前のお清めの儀式として遺族がしてあげることのできる最後の供養ではないかと思います。

香典返し -即日返し-

香典返しはには大きく分けて『即日返し』(当日返し)と『忌明け返し』の2種類があります。葬儀の地域性にもよりますが、『即日返し』は最近増える傾向にあります。

香典返しは一般的に『忌明け返し』と言ってその名の通り忌明けとなる四十九日に行っていましたが、名簿や金額の整理が大変なのに対し、『即日返し』は葬儀当日、香典と引き換えの為、渡し損ねもなく便利であるとういう点から増加しています。

『即日返し』の場合、香典の額にかかわらず一旦2500円?3500円程度の品を当日返します。但し、1万円以上の香典に対しては、忌明けとなる四十九日に改めてお返しする方が良いでしょう。

逆に言えば、1万円までの香典に対しては基本的に『即日返し』で香典返しが済んでいるということになります。香典返しの金額の目安となる『半返し』から考えると、1万円に対しては少なくなりますが、例えば3000円など少ない香典の人へも同じように返すことになるので、1万円までは同一と考えても良いのではないかと思います。ただ、気持ち的にお返ししたいということであれば、それは喪家の判断で良いでしょう。

葬儀後の手続きやメンタル面、予算的・時間的なことも含めてトータルすると『即日返し』の方が断然お勧めです。

喪主挨拶 -葬儀挨拶-

葬儀式の中で喪主(あるいは親族代表)の挨拶は参列者の方が一番耳を傾ける場面であると言えます。簡潔な中にも感謝の気持ちを込めて、喪主あるいは遺族の一員が代表し、自身の言葉で述べるのが望ましいでしょう。

時々、司会者が涙を誘うようなこてこての代行挨拶をする場合もあるようですが、消して望ましいことではないですよね。

よく挨拶文例などで様々な例がありますが、かなり堅苦しい言葉になっているものばかりです。もちろん文例を基にしてなるべく自身の言葉に代えて挨拶する方が、参列者に素直に気持ちが伝わります。スムーズに挨拶する為にも、メモにして見ながら挨拶することは決して失礼なことではありません。

[基本文例・構成]  

・参列者へのお礼   
『本日、皆様方にはお忙しい中、故人○○の為にご参列を頂きまして誠ににありがとうございます。故人が生前賜りましたご厚情に対し厚く御礼申し上げます。』

・故人は家族にとってどういう人であったか
『故人は生前、仕事一筋で我々家族の為に一生懸命働いてくれた、本当に頼りになる人でした。定年後は趣味の釣りをしたり、旅行をしたりとお友達や近所の皆様にも仲良くして頂き、最後は楽しい人生だったと思います。』

・最後の様子はどうであったか
『○月○日に病に倒れて以来、病院生活がしばらく続きましたが、最後は苦しむことなく眠るように息をひきとりました。』

・これからの生き方の決意
『これから先、残されました遺族に対しましても、故人生前と変わりなきご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。簡単ではございますが、一言ご挨拶申し上げ御礼に代えさせて頂きます。本日は誠にありがとうございました。』

以上、基本構成を参考に故人に対する思いと参列者への感謝の気持ちを簡潔に述べましょう。